日本のソーシャルイノベーションを推進するための機関であるデジタルビジネス・イノベーションセンター(東京都渋谷区、代表:横塚裕志、以下:DBIC)はこのほど、日本経済の未来を探るための提言書「DBIC VISION PAPER 2(VP2)」を発刊しました。2020年7月の「VISION PAPER 1(VP1)」に次ぐ提言書で、今回は、日本が生き残る道をIMDの世界競争力ランキングで毎年上位を占めるデンマーク、シンガポール、スウェーデン、スイス4か国の限界戦略から学ぼうという趣旨で執筆したものです。VP2は、DBICのWebサイトから無料ダウンロードできる形式をとり、DBICが新たに提言している「信頼経営」についての理解のためや今後のイノベーター教育プログラムの要として活用していく方針です。
VP2は、2021年におけるIMDの「世界競争力ランキング」「世界デジタル競争力ランキング」「世界人材ランキング」の総合点の上位4か国であるデンマーク、シンガポール、スウェーデン、スイスに着目、小さいけれど賢く機敏な国々「Small Smart Nations」(SSNs)と名づけ、その国力を解き明かそうとしたものです。執筆にあたっては、4か国の大使館関係者や専門家の協力を仰ぐことができ、それらの国々と日本がどのように共創していけるのかなどを探ることができました。
そうした研究の結果、VP2では、昭和の企業モデルからの脱皮なしに未来はないとし、それを実現するためには以下の提言を実行に移すべきであるとまとめました。
提言1
企業モデルの変革:個人の幸福と組織の持続的な成長を同時に実現するための企業モデル「信頼経営」へ変革せよ
提言2
企業経営の変革:時間価値軸モデルへ変革せよ
提言3
人財育成の変革:「信頼経営」を実現する人財育成へ変革せよ」
DBICがVP2を発刊するに至った背景は、第1弾の提言書VP1発刊後、IMDの世界競争力ランキングの上位にSSNsが毎年常連で入賞していることに着目したためです。「1,000万人以下の小国がすべてのランキングにおいて上位ランクを占めており、なぜグローバルレベルで着実に競争力を得ているのか」「環境対策や幸福度などこれから重要視されている成熟国家としての姿が実現できるのか」などがその着目点でした。
■「DBIC VISION PAPER2」
DBIC VISION PAPER2のダウンロードURLは以下です。
https://info.dbic.jp/dbic-vision-paper-2
■IMDについて
スイスのローザンヌ市に本部を置くビジネススクール。経営幹部育成に関し、常に世界のトップクラスにランクされ、世界中の経営幹部研修を提供。世界競争力ランキングセンターを持ち、「世界競争力ランキング」「世界デジタル競争力ランキング」「世界人材ランキング」を毎年発表している。DXに関しては、米シスコシステムズと共同で設立したグローバルセンター・フォー・デジタルビジネス・トランスフォーメーションを持ち、調査研究・教育の両面で世界の先端を走る。
■DBIC(デジタルビジネス・イノベーションセンター)について
特定非営利活動法人CeFILは日本経済団体連合会(経団連)の高度情報通信人材育成部会の機能を引き継ぎ、2009年7月に経団連の有志企業により設立されたNPO法人で、経団連、大学、企業と連携し日本の成長戦略を推進するための活動に取り組んでいる。2016年5月に新規事業としてデジタルトランスフォーメーションとオープンイノベーションを目指すプラットフォームの構築とそれを担う人財育成を目的にDBICを設立、数多くのプログラムを実施してきた。人財育成では、IMDとの連携によるデジタル変革のプログラム提供やデザイン思考をはじめとした研修を実施。今後はそれに加え「デザインの力で社会課題を解決する」プロジェクトなどをデンマークデザインセンター等の海外の有力機関とも連携して開催し、DXに必要なラーニングトランスフォメーションを推進する。現在、メンバーとして日本の大手企業29社が参加。
◇特定非営利活動法人CeFIL
部門名:デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)
代表者:横塚裕志
所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目20−4 恵比寿ガーデンプレイス B1 PORTAL POINT Ebisu
URL https://www.dbic.jp/
【本件に関する報道関係者からのお問合わせ先】
デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)
担当者:西野 弘 連絡先:nishino@hi3.co.jp
電話:090-8840-3031
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