DXやAI活用が進む一方で、多くの企業では「戦略はあるのに現場が動かない」「制度を整えても人が変わらない」といった壁に直面しています。そうした中で改めて注目されているのが、感情や関係性を扱う力、すなわちEQです。DBIC企業変革実践シリーズ第38回では、「変革のためのEQマネジメント」をテーマに、AI時代における人と組織の在り方を探求しました。
今回のセッションでは、ROCKLITの岩渕ラーナさん、アラマキ・ナナコさんをゲストに迎え、感情を単なる"気分"としてではなく、意思決定や行動、組織の関係性に深く影響する重要な情報として捉え直しました。冒頭では参加者一人ひとりが現在の感情状態をチェックインし、会場には「ワクワク」「ソワソワ」「疲れ」「緊張」など、多様な状態が持ち寄られました。そこから、ラーナさんたちはEQの基本的な考え方を丁寧に紹介しながら、感情への気づきが自己認識につながり、それが行動の質や他者との関係性を変えていくことを実感的に伝えてくれました。
ラーナさんのレクチャーでは、EQを単なるコミュニケーションスキルとしてではなく、変革を進めるうえでの基盤的な力として位置づけていた点が印象的でした。参加者の悩みとしても、「部下とのコミュニケーション」「上司との期待ギャップ」「人手不足」「チームの一体感の欠如」など、人と組織の間にある問題が数多く共有されました。これは、企業のDXやイノベーションが、もはや技術導入だけでは前に進まず、感情・信頼・関係性といった"人間のOS"に向き合う段階に入っていることを示しています。AIが論理や処理を担う時代だからこそ、人が担うべき価値は、共感し、意味づけし、関係性を育む力へとより強くシフトしていると言えます。
また今回は、ナナコさんによるサウンドバスも実施されました。参加者は一度思考を手放し、身体感覚に意識を向けながら、自分自身の状態を静かに感じ取る時間を持ちました。頭で理解するだけではなく、音と場を通じて自分を整える体験が入ったことで、EQを"知識"ではなく"体感"として受け取れる構成になっていたことも大きな特徴でした。変革の実践者ほど、日々の緊張や責任の中で自分の感情を後回しにしがちですが、だからこそまず自分の状態に気づき、整えることが、周囲への関わり方を変える起点になることが共有されました。
DBICとしても、こうしたテーマは単発のイベントで終わるものではなく、今後さらに深めていくべき重要な領域だと捉えています。とくにUNLOCK QUESTなどのプログラムにおいても、個人の内面に向き合い、固定観念や無意識の前提を見つめ直しながら、行動変容へつなげていく探求を進めています。AI時代の変革人材に必要なのは、知識量や正解を知っていること以上に、自分と他者の状態を扱いながら、関係性の中で未来をつくっていく力です。今回のセッションは、その出発点を参加者それぞれが体験する機会となりました。
以下、当日のセッションからのインサイトをNotebookLMを用いて、インフォグラフとポッドキャストにまとめました。また、アラマキ・ナナコさんによるサウンドバスの様子も動画でお届けします。ぜひご覧ください。
※以下は参加者との対話を、AI(ChatGPT/NotebookLM)を用いて整理したインフォグラフ、レポート資料、および解説Podcastです。




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