まずは2010年に神戸で日本で最初に"コワーキング"を明示的にスタートし、日本各地のコワーキングスペースの連携体であるコワーキング協同組合を設立した伊藤富雄様。都会では単なる作業スペースと見られがちなコワーキングスペースが、地方においては「地域のあらゆる課題とリソースのハブ」として機能していることが紹介されます。 リモートワーク先進国のアメリカを事例に、ミレニアム世代の優秀な人材を確保するためには場所にしばられない労働環境の確保が重要になりました。地方創生においても「移住」ではなく、「移働(移動しながら働く)」を促進することで、都市部のパイを奪い合うだけではない地方の活性化を提案していただきました。 次は公益財団法人福岡観光コンベンションビューロー専務理事の合野弘一様。成長可能都市ランキング1位(NRI発表 2017.7.5)の福岡を更に高いレベルに引き上げるため、MICE(Meeting, Incentive Travel, Convention, Exhibition/Event)のさらなる誘致や国家戦略特区指定による天神の再開発(天神ビッグバン)などの事例が紹介されます。 中期的には知識創造型産業の振興、長期的には支店経済からの脱却をキーワードに、取り組む福岡市では、国内で初めて導入したスタートアップビザが大成功し、外国人による新規事業の目も育ってきています。 3人目は佐賀県での地方創生をメディアの観点からプロデュースする西本英雄様。熊本の出身ながらずっと東京で、広告代理店や制作会社で勤務されていた西本様は、佐賀県にIターンし、有識者として地方創生に取り組まれています。 東京から地方にIターンしたからこそ見える佐賀の魅力を、東京で培ったメディア経験を活用して発展させようと取り組まれている西本様。最前線で感じた難しさや喜びをお話してくださいました。 ゲストのプレゼンテーションの後はDBICディレクター渋谷健による地方創生の実践者に共通する「アーキテクチャ」の考察やプロジェクト化が発表され、ゲストを交えた4名による公開会議で締め括られました。 明日開催される「集中討論会 #2」では、本日のゲストの皆様と地方創生研究会参加者が終日ディスカッションし、具体的な提言へと落とし込んでいきます。
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