【レポート】IMD x PIVOT Strategy Boot Camp 開催

2024年11月に引き続き、2025年4月24日に開催されたIMD x PIVOT Strategy Boot Camp(DBIC協賛)には、日本を代表する企業の経営幹部やDX/イノベーション創出に携わるシニアリーダーたち、約100名が参加。IMDの世界トップクラスの教授陣による講義を中心に、参加者同士の深い対話を通じて、実践的かつ本質的な学びが生まれる一日となりました。講師を務めたのは、IMDのGoutam Challagalla教授(戦略・マーケティング)とNiccolò Pisani教授(戦略・グローバル事業)。短期成果と長期成長の両立、グローバル展開における戦略構築など、まさに今の時代に求められる視点が凝縮されたプログラムでした。

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朝8時の開場から夜の懇親会まで、長時間にわたるプログラムにも関わらず、会場は終始熱気に包まれていました。英語によるレクチャー(※同時通訳なし)にも関わらず、参加者は互いに助け合いながら主体的にディスカッションに取り組み、非常に高い集中力で臨んでいました。

午前の部では、Goutam Challagalla教授より戦略とビジネスモデルのイノベーションをテーマに、「変革」に向けた視座の転換や、既存の枠を越える発想の重要性をレクチャー。午後の部では、Niccolò Pisani教授より不確実性の時代におけるグローバル成長戦略を題材に、多様なケーススタディをもとに現場に近い視点で議論が展開。参加者同士の対話も通じて、実践的な学びと新たな可能性を期待させるネットワーキングの時間が共有されました。

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特に強調されていた点としては次の3点が挙げられています。これはDBICがソーシャルイノベーションのプラットフォームとして活動をする理由にもつながるものであり、IMDとDBICの提携関係の意義を再確認するものでもありました。

  1. マインドセットの再構築が出発点
    本プログラム全体を通じて強調されたのが、経営幹部自身の「マインドセット」の再構築の重要性です。変化の激しいこの時代において、過去の成功体験や固定観念にとらわれず、自らの思考と行動様式を柔軟に変革していくことが、持続可能な成長の鍵となります。
  2. 世界知と日本の現場感覚の統合
    IMDの最先端の知見と、日本企業の現場が抱えるリアルな課題が融合することで、単なる理論を超えた実践的な洞察が多数生まれました。「グローバルの視点」と「日本独自の事情」の両方を行き来する中で、各社にとっての「次の一手」が徐々に明らかになっていきました。
  3. 相互対話による関係性の深化
    参加者同士の活発な対話を通じて、業界や企業の垣根を越えた共感と信頼が生まれ、今後の連携の可能性も育まれました。これこそが、DBICが目指す"共創"の原点でもあります。

本プログラムにはDBICの会員企業の方々に加えて、ディレクター陣も参加。この場で得られた学びは今後DBICのプログラムなどに活かしてまいります。なお、今回のプログラムを通じてディレクターの視点で得られたインサイトについては別途、資料としてまとめております。こちらもぜひご参考にしてください。

(文責:DBICディレクター 渋谷 健)


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