【レポート】UNLOCK Alumni #2 開催レポート 個人の学びを、組織を動かす実践へ ―DNP南谷俊樹さんのLX推進室から考える実践アプローチ―

2026年8月6日、「UNLOCK Alumni #2」を開催しました。UNLOCK Alumniは、UNLOCK QUEST等を通じて生まれた気づきや問題意識を持ち寄り、期や企業を越えて学び合いながら、現場での次のアクションへつなげる継続的な実践コミュニティです。第2回となる今回は、大日本印刷株式会社/株式会社DNPコアライズの南谷俊樹さんをゲストに迎え、「UNLOCKから事業につなげるために」をテーマに対話を深めました。

南谷さんからは、50歳前後で新規事業創出に向き合い、自らの力不足を痛感した経験を起点に、DBICでの学び直しを重ね、DNPコアライズでLX推進室を立ち上げるまでの歩みが共有されました。LXはLearning Transformationの略称です。研修や知識習得だけでなく、一人ひとりが問いを立て、仲間とつながり、実際の業務で試し、振り返りながら次の行動へつなげていく。その循環を組織の力に変えようとする取り組みです。

参加者とのダイアログでは、「個人の内面に生まれた変化を、どう組織の変化へ接続するか」が中心的な問いとなりました。対話を通じて見えてきたのは、変革を進めるうえで必要なのは、意欲ある個人や新しい研修だけではないということです。実践を支える経営スポンサー、現場で試すための権限と時間、失敗から学べる安全性、通常業務との境界、経験を次の人へ渡す仕組みを一体として設計する必要があります。短期間で多くの人へ広げることと、少人数が実案件を通じて深く学ぶことの両立も、重要な論点として浮かび上がりました。

また、成功事例をそのまま模倣するのではなく、一つの実在するテーマを小さく試し、何が変わったのか、何が機能しなかったのか、どの条件なら別の現場でも再現できるのかを記録することの重要性も確認されました。学びを個人の経験に閉じず、実践ケースとして言語化し、社内の仲間へ能力と方法を移していく。さらに、機密性に十分配慮しながら、企業を越えてケースを持ち寄り、相互に検証する。そこに、DBICという中立的な場を活かす可能性があります。

UNLOCKは、プログラムの修了で終わるものではありません。違和感や問いを明日の小さな行動へ変え、その経験を仲間と振り返り、組織と事業の新しい力へ育てていくところから、本当の実践が始まります。DBICでは今後もUNLOCK Alumniを通じ、個人の変容を孤立させず、企業や立場を越えた対話と実践によって、持続可能な組織・事業・社会の変化へつなげていきます。

文責:DBICディレクター 渋谷 健

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