内省を実践へ、個人の変化を組織の力へ DBICトランスパーソナル・アドバンス2026年上期 開催レポート

2026年度上期(2026年5月、DBIC)では9つの会員企業グループから33名が参加し、約8週間・全9回の「トランスパーソナル・アドバンス」を実施しました。本プログラムは、DXやAI活用、組織変革の必要性を理解していても、日常業務や組織の制約の中で次の一歩を踏み出し切れないという、企業人に共通する課題に向き合う実践型プログラムです。

対話とAIで、気づきを実践へ
各回では、社会・組織・自己を一体として捉える問いを軸に、企業や職種を越えた対話と、AIを活用したコーチングを展開しました。異なる立場の参加者と率直に語り合うことで、自社の常識を相対化し、より高い視座と広い視野から、自分の状態や課題を見直す機会が生まれています。さらに、SMARTアクション(具体的で達成状況を確認できる行動目標)の設定、KPT(続けること・課題・次に試すこと)による振り返り、日々のAIコーチングを通じて、気づきを実務上の小さな実践へと結びつけました。

参加者一人ひとりに生まれた変化
参加者からは、「自分の感情や思考の癖を客観視できるようになった」「会社を制約だけでなく、信用・人材・顧客接点を持つ資源として見られるようになった」「一人で抱えず、周囲に声をかけて試せるようになった」といった変化が語られました。問題を自分や他者だけの責任にするのではなく、関係性や組織構造を含めて捉え直し、自分が動かせる範囲から現実へ働きかける姿勢が育っています。変化の形や速度は一人ひとり異なりますが、参加者それぞれが自身の変化を実感できたことは、今回の大きな成果です。

そのまま現場で使える実践アウトプット
毎回の対話をもとに、参加者全体の傾向と次の実践課題を整理したインサイトレポート、要点を一枚で把握できるインフォグラフィック、AIとの振り返りや行動設計に使えるプロンプトも提供しました。これらは学習資料にとどまらず、会議、1on1、業務改善、組織開発、AI活用などへ即時に転用できる、実践的なアウトプットとなっています。たとえばNotebookLMなどに読み込ませることにより、継続的なマインドセットをサポートするAIを参加者が手元で創ることも可能になっています。

再受講・組織参加・大規模展開へ
今後、参加者はそれぞれの現場で、より具体的な実践へ踏み出していきます。DBICとしても、そうしたアクションを支えるため、「UNLOCK QUEST」をはじめとする実践型プログラムを継続的に提供していきます。また、トランスパーソナル・アドバンスは一度受講して終わるものではありません。立場や経験が変わった後に再受講することで、新たな現実と自分自身を捉え直すことができます。上司・同僚・部下とともに参加すれば、共通言語と相互理解が生まれ、組織のエンゲージメントを高める機会にもなります。さらに、企業や組織を越えたネットワークを広げ、深める戦略的な場としても活用できます。

本プログラムは、AIを活用した運営、分析、個別支援の仕組みにより、品質を維持しながら300名規模へ展開することも可能な設計です。今後はこの仕組みを生かし、会員企業内での展開や企業横断コミュニティへと裾野を広げながら、DX推進やイノベーション創出に向けた機運を高め、一人ひとりの実践的なアクションを後押ししていきます。

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