2026年5月に始まった、15名による「UNLOCK QUEST 2026(上期)」。前回は、8月8日の熱海合宿までの学びと変化をお届けしました。その後は、コーチとの個別1on1と参加者同士の自主的な対話を重ね、それぞれの現場で実践を進める期間へ。9月18日のフォローアップでは、何を選び、何が動き、何が難しかったのかを持ち寄りました。本稿では、その歩みと、次の実践へつながるインサイトをお届けします。
合宿の学びを、1on1と自主的な対話で実践へ
今年度は、脳科学や心理学の視点を取り入れ、感情・認知・身体・行動のつながりを探る内容へリニューアルしました。対話や身体を使った体験、AIメンタリングを組み合わせ、自分が何を大切にし、どのような状態なら力を発揮しやすいのかを見つめてきました。
合宿後には、コーチであるDBICディレクター・渋谷健との個別1on1に加え、参加者同士が自主的に対話する機会が重なりました。自分は何を選びたいのか、何が足りないのか、誰とどう動くのか。気づきを自分の仕事や暮らしに結び付け、具体的な実践へ落とし込む議論が続きました。
ここで大切にしたのは、コーチから正解をもらうのではなく、本人が自分の言葉で考え、選ぶことです。仲間の異なる視点や経験も手がかりにしながら、一人では見えにくい可能性や次の一歩を探りました。AIも答えの代行者ではなく、考えを整理し、問い直す「鏡」として位置づけています。
日常に戻って見えた、変化と難しさ
9月18日は、過去・現在・未来を、関係・思考・行動・結果の循環として描く「ジャーニーデザイン」を実施。参加者は小グループで共有し、この数か月に何が効き、次の3か月にどこへ働きかけたいのかを考えました。成果の大小を比べるのではなく、自分の変化を生んだ条件を見つける時間です。
参加者からは、自分の感覚に素直になった、以前なら黙っていた場面で意見を伝えられた、といった変化が報告されました。DBICでの出会いをきっかけに、社内の事業理解を深める見学企画を実施した事例や、自分の学びを資料にまとめ、社内共有を準備する動きもありました。自分の内側で得た気づきが、周囲への働きかけへ移り始めています。
一方、研修のために空けていた時間が仕事で埋まり、繁忙や家庭の事情で振り返る余裕がなくなったという声もありました。実践を続ける難しさを、本人の意欲だけの問題にせず、時間の使い方、役割分担、相談できる相手など、日常の条件から捉え直しました。
自分で選び、続けられる環境もつくる
今回の対話から見えてきたのは、主体性とは一人ですべてを抱えることではなく、何を選び、誰に頼り、どのように続けるかを自分で考えることだという点です。やりたい方向を言葉にし、小さな実験を決め、必要な時間や仲間との約束をつくる。目標や方法も、現実の反応から更新していきます。
今後は、それぞれのテーマで実践を重ね、起きた変化と学びを持ち寄っていきます。UNLOCK Alumniも、全員が同じ活動をする場ではなく、必要なときに知恵や協力を求め、次の挑戦へ向かえるつながりを目指します。コーチ、仲間、AI、DBICの場やネットワークは、その人の選択を支える資源です。学びを自分の中に閉じず、チームや組織へ返していくことも、次の展開になります。
今を支え、未来を育てる
上期を通じて共有したいのは、本業と新しい挑戦、仕事と暮らしを分断せず、自分の価値観でつなぐという考え方です。仕事の経験を探究へ活かし、そこで得た知見や関係性を日常へ返す。互いへの影響を見ながら、自分が大切にすることや、力の配分も見直していきます。
その土台となるのが、仕事にも私生活にも余白を持ち、しっかり休むことです。一つひとつの行動に意味を見出し、楽しみながら地道に積み上げる。答えを決めつけず、必要なら手放したり、選び直したりする。そのためのヒントを、下の「7つの実践ポイント」にまとめました。

学びの区切りは、実践の終わりではありません。まずは、いまの仕事と、これから大切にしたいことの接点を一つ見つけ、身近な人に話してみませんか。そのための時間を予定に入れることも、抱えている仕事を一つ見直すことも、未来を育てる小さな一歩です。
DBICディレクター 渋谷 健
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