【レポート】DBIC × Education = Future:第2回 「エミーとゼニーの世界を体験しよう!」

末吉隆彦様と江上広行様をゲームファシリテーターにお迎えし、参加者が6つの「商店」に分かれてワークショップがスタート。 末吉隆彦様 完成品をつくるための部品は3種類。自分の商店で取り扱えるのはそのうちのひとつ。周囲の商店から自分の持たない2種類の部品を購入しなければ完成品がつくれない仕組みです。6店舗ありますから、同じ商品を売るライバル店舗がいるのもポイントです。 前半はゼニーセッション。私達が日常社会で使う「お金」をモチーフにした「ゼニー」を稼ぐことに集中します。とにかく売上を最大化できれば、独占、売り惜しみ、ダンピングなども推奨。完成品を買い取ってくれるのは部屋の後ろに陣取る黒装束の「番頭さん」です。 15 分の経営会議を経て取引が始まると、グループ間で活発な取引がスタートします。どんな条件で相手の商品を買い、自分たちの商品を売るのか。そしてどのタイミングで完成品を番頭さんに納品するのか。参加者は次々と決断を迫られます。 取引時間は30分。どれだけ仕入れをしても時間内に完成品に仕上げて買い取ってもらえなければ不良在庫。残り時間が少なくなるにつれ、番頭さんの前に買い取り査定の長い行列ができました。 後半はエミーセッション。エミーはお互いに感謝が生じたときに分け合う通貨。番頭さんは赤いハッピの「精霊さんに」衣替えし、部屋の中央には各グループの代表が協議できる「寄り合い所」も設置されます。 エミーは本当に感謝の気持ちを感じたときだけ渡す通貨なので、感謝の気持ちを循環させ、持続可能な街をつくるることが目的です。 ちょっとしたことの感謝の気持ちを表すためにグループ内、そしてグループ間の参加者同士で自然発生的にエミーのやり取りが始まり、それが新しい自発的な貢献を引き起こす、という循環がみるみる生み出されていきます。各所で「ありがとう」そして拍手が沸き起こり、チーム間コラボレーションによる作品が次々と精霊さんに奉納されていきます。 最後は全員揃っての「ふりかえり」。参加者のおひとりからの「ゼニーのときは時間内に完成させることが優先でしたが、エミーになってからは精霊さんや他のメンバーに喜んでもらうことが目的となりました」というコメントが印象的でした。 江上広行様 ゼニーが悪くてエミーが良いという話ではありません。ゼニーはグローバル市場における交換価値を、エミーは感謝をつなぐ地域共生価値を象徴し、どちらも経済活動に必要な要素です。 参加者がその両方の特性を学び、自らの仕事に持ち帰って新しい価値を生み出せるきっかけとなるプログラムになったのではないでしょうか。

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