【レポート】Amazing Friday:Helte「新興国の学生と日本の高齢者をつなぐことで何を生み出せるのか?」

スピーカーは株式会社Helte(ヘルテ) 代表取締役の後藤学様。同社は新興国で日本語を学ぶ学生と日本の介護施設等で暮らすシニアをビデオチャットでつなぎ、両者の間に会話を生み出すサービス「Sail」を開発しています。 百聞は一見にしかず。後藤様のプレゼンの中で流れた実際の利用シーンのビデオを通して、Sailが本当の意味で両者にメリットを創出するサービスであることがわかります。 映像はタイの学生と日本の高齢者が互いに送りあった手づくりのプレゼントを画面越しに見せ合うシーンからスタート。両者がこれまですでに何度も会話を重ね「きずな」が存在していることが伝わります。 学生側が「今度、日本にインターンに行くことが決まったので敬語を学びたいです。日本では礼儀は重要ですか?」と聞けば、施設の高齢者女性は「その通りです。目上の人に会ったら、自分の名前を名乗って『どうぞよろしくお願いします』と言いましょう」と教えます。学生は「長いですねー」と苦笑。高齢者は「日本では『礼に始まり、礼に終わる』という言葉があるのですよ」と優しく諭し、学生も真剣に聞き入っています。 ビデオが終わり後藤様から「こちらの高齢者様は、学生に少しでも日本の文化を伝えようと会話の際には着物を着てくださっているのです」との説明を聞き、介護施設において「先生」という役割・責任を持つことで、どれだけ高齢者側が「生きがい」を得ているのかを感じられる瞬間でした。 加えて、このサービスの導入により施設におけるデイサービスのキャンセル率が低下し、施設の収益アップという形でのマネタイズ事例も紹介されました。 休憩をはさんで後半はDBICディレクターの真鍋がファシリテーターを務めるワークショップ。イベント告知時に掲載されていたHelteの4つのビジネス課題をグループに別れてディスカッションします。 「ビデオチャットを使った新しいビジネスはありますか?」「異なるものを掛け合わせるビジネスを発想できますか?」「日本ならではの新しい介護・福祉とは?」「Helteにはどんな広告が適していますか?」 更に会場で参加者から発案された「利用者の幸せと収益アップは両立するのか?」というテーマも加わります。 参加者からの幅広いビジネス、スキル、テクノロジー、ヘルスケア、社会課題、そしてリスク分析までを組み合わせた具体的なアイデアの提案に、後藤様をはじめとしたHelteの皆様が大いに刺激を受けてAmazing Friday本編は終了。本日の体験をきっかけに実際の事業やコラボレーションへとつながることを期待しつつ、懇親会へと進みました。

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