狙い ・なぜイノベーションが求められているのか、社会的な背景をふまえて理解する。 ・多くの日本企業が取り組んでいる現状維持アプローチの限界・課題を体感的に理解する。 ・イノベーションを実践するために自身を変革することの必要性を直感的に理解する。 4/2(火)はDBICの人気プログラムである「イノベーターズ・マインド ベーシック講座」から始まりました。講師はDBICディレクターの渋谷健です。本プログラムは、なぜいまイノベーションが求められているのか、その社会的な背景を理解するところから始まります。そして日本企業が陥っているイノベーションへのアプローチの限界を理解し、参加者が自ら変革の必要性に気付くことを目的としています。 ワークショップでは企業内のイノベーションを取り巻く利害関係者を洗い出し、参加者にそれぞれの立場になって発言してもらいます。するとすぐにイノベーター(新規事業部門)に期待・質問・不満が集中し、イノベーターに強烈なプレッシャーがかかることに気付きます。イノベーションに挑戦するということは、このプレッシャーにさらされる覚悟を決めるということです。 次のステップではこの状態が続いた場合の1年後・5年後・10年後を描きます。しかし参加者はイノベーションがいつまで経っても起きないことに気付きます。今のままではイノベーションは起きないのです。では理想的な未来はどのようなものなのか。このワークショップの面白いところは、参加者はそれぞれ理想とする明るい未来を潜在的に持っていることです。みんな明るい未来を望んでいるのに変化が起きない。このジレンマに気付くことがポイントです。最後にはその新しい未来を実現するために対応すべき課題を洗い出します。今回の参加メンバーはイノベーター候補生として集まっていることもあり、「自分の正義とは何か」「この社会がどうあって欲しいか」といった深い議論になりました。
狙い ・社会の実情を事実にもとづいて把握するためのアプローチを理解する。 ・どのような社会課題があるのか全体的に俯瞰する。 ・社会課題を解決するために必要となる非連続な発想を理解する。 4/3(水)は社会課題ワークショップ、講師は株式会社URUU代表取締役の江上広行様です。金融のスペシャリストでもありながら、対話を通した組織改革について民間企業や官公庁へのコンサルティングをされています。本プログラムではSDGsと日本の社会課題の全体像を理解し、課題解決をするための思考法を学びます。 ワークショップは書籍「ファクトフルネス」のアクティブ・ブック・ダイアログから始まりました。アクティブ・ブック・ダイアログは書籍を章単位で分割し、複数人で平行して読みながら要約をまとめることで、短時間で書籍全体を理解することができる読書法です。 この書籍には次のような質問が書かれています。「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょうか?」 選択肢は「約2倍になった」「あまり変わっていない」「半分になった」の3択です。正解はおよそ「半分になった」ですが、この質問への正答率はおよそ10%です。イメージが先行して誤った回答を選びがちですが、この書籍はデータに従ったバイアスのない視点を持つことを教えてくれます。これは社会課題に直面する上で重要な視点です。 続いてのワークショップは「エクスポネンシャル思考」です。日本政府が公開している「未来投資戦略2018」をベースに、参加者が取り扱いたい社会課題を仮設定し、ゲーム形式でどのような解決方法が考えられるか繰り返しアイデア出しをします。1つ1つのアイデアは小さなものですが、数を出すことで「筋の良いアイデア」が生まれる可能性が高まります。これは指数関数的な社会変革を実現するアイデアを生み出す訓練となります。前日のワークショップで緊張感が取れた参加者からは、躊躇なく質問やアイデアが出るようになりました。
狙い ・複雑で困難な状況でも創造的であり続けるためのセルフ・コントロールの手法を身につける。 ・イノベーターとしての根幹を握る、自律した個人としての軸と実践への覚悟を得る。 ・参加者相互の対話を通じ、強い信頼関係で結ばれたチームを形成する。 4/4(木)~4/5(金)はDBICのレギュラープログラムであるイノベーターズ・マインド ブートキャンプ、講師は引き続きDBICディレクターの渋谷健です。 まずは個々人がイノベーターとなるためのコミットメントを表明するところからブートキャンプが始まります。続いて社会・組織が抱える複雑性を理解するため、アートシンキングの要素を取り入れ、参加者個々人が捉われている状況を表現します。 このような複雑な状況を解決するためには何が必要なのか。自分自身が真に求めている・目指すべき姿は何なのかを意識しながら、真の課題を探求していきます。そして参加者同士で会話を繰り返しながら、自分自身のありかた(Who am I?)を見つめなおします。 最後に本プログラムに対するコミットメントを改めて表明し、1週間の集中トレーニングが終了しました。 最初は緊張した面持ちで会話が少なかった参加者たちも、4日間のトレーニングを終えることで、参加者同士の信頼関係が生まれ、年齢にかかわらずお互いをニックネームで呼び合うようになりました。また会社員としての立場ではなく、組織の枠を超えて自分自身の人生としてこの時間をどう生きていくか、という観点での会話をするようになりました。 最終的には1つのチームとして「自分にしかできないことをやる」という共通認識を持ち、これからの新たな挑戦に立ち向かうオープンマインドな状態になっています。これからこのチームが何を学び、何を生み出していくのか。シンガポールでの活動に期待が高まります。
・参加者が組織の枠を超えて個人として考え行動できる状態になる。 ・個人としてプロジェクトに対するコミットメントを明確に持つことができる。 ・国内外における社会課題の全体像をとらえ、議論することができる。 ・参加者同士で踏み込んだ対話ができるようになり信頼関係が生まれる。 ・チームとしてのゴールを全員で考え共有することができている。
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