【横塚裕志コラム】ボーダレスの時代になった

企業側視点から顧客視点への転換に伴うボーダレス化

業種区分 アマゾンの業種をひとつに定義することは困難です。同様に、MaaSにシフトした以降のトヨタについて、業種を区分することは無意味になるかもしれません。 上司と部下 企業視点でのみ経験を積んだ上司の能力は、顧客視点では意味をなさないケースが増えてきました。 大企業とスタートアップ 顧客が企業を選ぶとき、規模の大小ではなく、価値の有無で判断するようになりました。

新技術から価値創造への転換に伴うボーダレス化

仕事とプライベート イノベーションによる新規ビジネス創出においては「価値創造」が最も重要です。そのためにはテクノロジーの知識だけではなく、ひとりの生活者としての感性や五感に立ち返ることが必要不可欠です。 仕事においても「個人の感性」を発揮するためには、仕事とプライベートのボーダレス化が求められています。 社内と社外 従来の「新技術」だけを考えればよい時代においては、大学を出たら仕事一筋で、企業の中で研鑽していれば一定の役割を発揮することができました。 一方で、顧客に寄り添い顧客を感じる「価値創造」の時代では、会社の枠組みを出て、社会に広がる多彩なステークホルダーから学ぶことが必須です。 委託と受託 幅広い知見が必須な「価値創造」においては、委託・受託という上下関係ではなく、対等なチームの一員としてのコラボレーションが当たり前です。 大企業がスタートアップに「委託」することがオープンイノベーションではありません。

人類全体としての社会課題解決に伴うボーダレス化

利益と社会貢献 従来の「利益の一部で社会貢献」という時代から、「社会課題の解決をサステナブルに行うためにビジネスという仕組みと利益が必要」という時代に変わりました。 行政と民間 もはや行政の機能だけで社会課題を解決することはできません。民間と行政が手を組んで課題に対峙することが未来につながります。

ボーダレス化の本質

こうしてまとめてみると、ボーダレス化の時代においては今までの常識に囚われた制約は捨ててよいことがわかります。 ボーダレス化の本質は「本当に大切なことを求めていけばよい時代になった」という喜ばしいことなのです。

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