【横塚裕志コラム】スタートアップの熱い魂に、カツを入れられた

台風を困難と思わない情熱

イベント前日の深夜から台風15号が関東に上陸し、各地に爪痕を残しました。当日は朝から交通機関の計画運休が実施され、交通網は完全にマヒ状態。それを受けて、DBICもこの日ばかりは午後からのオープンとしました。 「今朝はゆっくり出社されたのですか?」夕食の席で、私は城宝さんになにげなく聞きました。 彼女は「朝9時から取引先と打ち合わせでした」と、こともなさげに答えました。 なんでそんなことを聞くの? といった雰囲気の、その平然とした表情に私は彼女のすごさを感じました。雨風も激しく、交通機関も機能しない状況下で、それを困難と思わない彼女の生きざまに、起業家の熱量、迫力を見ました。 たぶん、私の体に24万ボルトの電気が走ったと思います。

無自覚だった大企業病に気付かされた

「やりたいことがいっぱいある」 「考える時間はせいぜい3分。すぐに誰かに連絡している」 「時間がもったいない」 「もうちょっと頑張れば、途上国の子供たちにより多くの給食を届けられる」 言葉の端々から伝わってくる彼女の熱量を前に、私は自らの大企業病を恥じました。 「こういう天気の時は無理して会社に行くことはないんだ。テレワークなり在宅勤務なり、やり方はいろいろある」という自分の認識が、いかに甘ったれたものあるかを思い知らされたのです。

一刻でも早く、やりたいことがある

もちろん、ブラック企業を推奨しているわけではありません。形式的な会議であれば省略すればいいし、デスクワークであればどこでやってもいい。そういう方法論を議論したいのではありません。 「一刻でも早く、やりたいことがある」という熱量を持つことの尊さに胸を打たれたのです。 私も含めた大企業の社員にこの熱量はない。 彼女のこの熱量こそがイノベーションを巻き起こす原点なのだ、と教えていただきました。

26歳の若者から学んだこと

「どのように進めるか」という方法論に、彼女は興味がありません。 そのため「目の前の壁が高いから大変だ」とか「難しい」とは考えない。とにかく「やりたいこと」が目の前にあり、それを何とか乗り越えることばかり考えている様子でした。 ひたすら一緒に壁を乗り越えることができる人を探してがんばる。それを平然とやっているのです。 悔しいけれど、26歳の若者から多くのこと学ばせていただきました。 「しっかり生きよう」

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