ほとんどの企業で行われている「成果主義人事制度」が、多くの社員の挑戦的な行動を阻害していると考えられる。故に、イノベーションを大事にする企業に変革しようと考えるなら、この人事制度を破棄して、新しい制度に変革する必要があるだろう。
個人別に1年間の業績達成目標を定める。与えられた組織目標を組織内の個人にブレークダウンして、個人別の目標に振り分け数値化して定める。そして、1年経過後に、達成レベルを数値化して、組織内のメンバーの達成度をABCにランク分けする。
ABC別に翌年の給与額を算定する。このような制度を指している。
米国の制度は日本とは異なり、自主性をメインにした制度になっている。また、2010年くらいから少しずつ、MBOを廃止して、OKR(Objectives and Key Results)などの新しい制度に変革する会社が増えている。(「人事評価はもういらない 成果主義人事の限界」松丘啓司著)
結果の指標を業績だけで見るのが正しいとは言えないし、業績の見方も絶対的に正しいとは限らない。
制度の問題点、課題を整理するとともに、諸外国での実情調査などを行い、経営や人事部への変革提案をしてはどうだろうか。多くの企業が課題認識を持っているとの情報もあり、簡単ではないが共感を得られる可能性がある。もし、必要であれば、DBICの仲間で研究会を作り、制度変革のうねりを起こすこともありだと思う。
とにかく、問題ははっきりしている。変革する勇気を!
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