文責 DBICディレクター 岩井 秀樹
全5回にわたって実施したDX QUEST基礎編の1つ"アートシンキングについてレポートします。今回のQUESTのキーワードでもあるUNLOCKのためには、『自分だけの視点で社会を観察・解釈し、表現するための思考法』が必要です。そのための手法としてDBICではアートシンキングを採用し、特に社会に対する問題意識を表現する現代アートに着目してプログラムを用意しました。
企業固有の価値観に依存していると視野が狭くなり、主体性が失われ"ロックされた"除隊になってしまいます。そこで今回のアートシンキングではUNLOCKを念頭に、特に以下2つを目的として設定しています。
プログラムでは本物のアーティストとの対話を通じて学び、実際に自らアート作品を作ることで自分自身の想い、とくに社会に対する問題意識を表現することにチャレンジします。アートを通じて自らの思考の幅を広げ、"正解がない"創造の可能性と、仕事や生活へどのように応用できるかを体感的に学んでいきました。
万華鏡を自作し子供の部屋にあった地球儀を見るという作品。人から人にポジティブな思いを伝えることで、コンピュータウイルスを作っている人の心を変えてしまおうというコンセプトである。技術で対抗しようとすると、相手も技術を使うのでいたちごっこになってしまう。心に働きかけることは「意味のイノベーション」になる。
(ファシリテーターコメント)
ガチャマシンになぜ惹かれるかをリサーチしてきた。何が出てくるかわからないところを神様と表現している。自分が出したミニチュアを使った写真の連作から、何が出てくるかは神頼みであっても、出てきたものをどうするかは自分で決めることができるというコンセプトが明確に伝わってくる。この連作はアートとしても見応えがある。
(ファシリテーターコメント)
今回のアートシンキングは自分自身の固定観念をUNLOCKし、自らの想い、問題意識を表現するための思考法を学んでいます。しかしながらDXを実現するためには具体的な価値に落とし込むことが必要になります。今回の学びをもとに、次のステップであるデザインシンキングを取り入れ、変革を具現化していく思考法を参加者の皆さんが確立していっていただくことに期待しています。
「冨井さん(アーティスト)の思考の引き出しが多く、勉強になった。」
「講座を通して、発想の豊かさや視点、視野の広げ方、あらゆるものが自由で正解がないということなどが理解できた」
「参加前はアート知識がほぼない⾃分にどこまでできるのか不安しかなかったが、実体験から今後の仕事や⽣活における考え⽅に活かせることを確信した。」
など
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