DBICは、大企業が変わることを梃にして日本を変えようという想いから、大企業が変わるための支援をすることを目標に活動している。そして、昨年末、私たちの想いを「DBIC VISION PAPER 2」と題した100ページの冊子に込めた。まだお読みいただいていない方のためにその概要を書くと以下の通り。
<ストーリー>
IMDが発表している「世界競争力ランキング」の上位国である、デンマーク・シンガポール・スウェーデン・スイスの国家戦略からヒントを得て、日本企業が再生するために採るべき戦略を提言している。
<構成>
今後、このVISION PAPER 2を題材にして、日本企業の再生を皆さんと議論し、トライしていきたいと考えている。既に、読まれた方からは多くのコメントをいただいているが、その中の一つをご紹介したいと思う。鳥取県にある青翔開智中学校・高等学校の織田澤校長からのコメントである。DBICのメンバーではないが、設立時から意見交換している良き仲間である。
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お世話になります、青翔開智の織田澤です。
レポート拝見しました。
勝手ながら教員にも共有させていただき
「短期的には高3の受験・進路も大切」だけど
「国際的にみた日本の状況も踏まえて進路支援をすること」と伝えました。
長期的に見れば
育成が大切で、こちらが本丸・本質であり、偏差値や大学のブランドは関係ない。
と改めて伝え、人材育成ビジョンの再認識を図りました。ありがとうございます!
レポートにあった
上記の人財を育てるために教育業界で何ができるかを考える必要があると思いました。
今の学校は「管理」を学ぶ色合いが強いので
校則を基本としてルールの運用の仕方を勉強することに重きが置かれています。
どうやら、これだけではダメなようです。
学校で「マネジメント」を学ぶ。
ルールの運用ではなく、倫理の運用の仕方を勉強すべきだと思っています。
そうすることで「信頼」ある組織形成ができるようになるのでは?と仮説を立てています。
本校は来年度から「社会の中で自分の感情をどうコントロールするか」を学ぶ授業を新しく開設します。
哲学対話などを多く取り入れて、状況を多角的に判断し、時間が経って状況が変われば、判断に変化を加えることができる生徒になって欲しいと思っています。
教育の目的の1つとして社会から求められる人財の育成と教育基本法にもありますので、ぜひ4月の講演会で社会から教育へ求められるニーズを知りたいです!
よろしくお願いします
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このメールを読んだ瞬間、私の体の中に大きな衝撃が走った。その感情を言語化するのは限界があるが、少なくとも、以下の3つの思いが渦巻いた。
メンバー企業の皆さんと議論いただく場として4月14日に開催予定の企業変革実践シリーズに織田澤さんをお招きする。未来に向けて大いに議論したい。
※DBICでは12月16日にVISION PAPER 2「Small Smart Nationsから学ぶ信頼経営への進化」を発刊しました。このコラムにも通じる内容ですので是非ご一読ください!
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