2022年6月28日(火)、DBICでは直近の活動と7月以降の新しいサービス内容を報告する「DBICアップデート」を3月に続き、オンラインで開催しました。DBICが現在取り組んでいる活動報告をはじめ、新たに計画中の「ラーニング・トランスフォーメーション(LX)構想」の紹介のほか、各プログラムに参加した会員からの体験談についての意見交換がなされました。
冒頭、鹿嶋康由ディレクターから今年に入ってからの活動内容のほか、UNLOCKするための人財育成プログラム「トランスパーソナル」への累計参加者が1万人を超えたという報告がなされました。その後、DBIC副代表の西野弘から、JR東日本グループと共同で企画中の「ラーニング・トランスフォーメーション(LX)構想」について改めて説明がなされました。東京の高輪ゲートウェイ地区にLXを実現するためのハブ拠点をつくろうという計画で、このLX構想を実現するために、7月末の理事会ではDBICの母体であるNPO法人CeFILの理事体制を大幅に強化する考えも示されました。
続いて、渋谷健ディレクターからは「DBICの新たな方向性」についての説明とともに、DBICの価値のひとつに「戦略的中立性というカード」をメンバーと共有できることを強調。NPOという組織体を活用することによって、例えば、「VISION PAPER」の作成にあたっても各国の大使の力を借りられたことやスイスのIMD、デンマークのDDC、シンガポールのキャピタルランドといった組織とグローバルな提携が実現できていることが紹介されました。
次に渋谷ディレクターから説明があったのが、DBICは「変革リーダーのためのコミュニティー」だということでした。DBICでは人財開発のためのマインドセット形成ツールとして「トランスパーソナル」というベーシックなプログラムを持っており、このプログラムにはDBIC会員企業の全社員が参加しても費用が変わらない仕組みづくりをしていることにも触れていました。このプログラムの上部にはセルフマネジメントを強化するためのコーチング機能、さらには社会にインパクトを創出するための実践者コミュニティー連携プログラムもコーディネートをしているとのこと。さらに、「DXではなくdX」。デジタルが重要なのではなく、「X」が示すトランスフォーメーションに着目して欲しい。企業が変革するための新しい学びの方法や新しい学習モデルをメンバーの皆さんと共に創造していきたい。そのdXの先にある方法論が「LX」であることも改めて強調していました。DBICをどう活用したら良いのだろうかと悩んでいるメンバーに向けて渋谷ディレクターは、会員の皆さんとDBICの活用方法を一緒に考えて実践していくことも重要だと発言していました。
その後は、オンラインで参加しているメンバーとの意見交換の場に移行。昨年DX -QUESTに6か月間参加したメンバーの1人からは、「プログラムのお陰で、出来ない理由をつくっていた自分を知ることができ、新規事業で何をやるべきかが見えてきた」(精密機械メーカーの新規事業担当)といった意見やUNCHAIN -QUESTに参加した人からは、「日々、どうやって組織を活性化させようか、周りの人をどう巻き込もうかと考えるようになった」(薬品会社のDX推進担当)、また、トランスパーソナルのプログラムをうまく活用すると「社員の力量を可視化できて、スコアリングできる」といった話しなども紹介されました。
次のセッションでは、DBICのプログラムと活用の全体像について紹介され、今期は、エクゼクティブ向けのプログラムを強化する考えも改めて披露されました。そのなかで、鹿嶋ディレクターからは、「研修に参加するという意識ではなくDBICに事業課題を持ち込んで解決の一助にするくらいの意気込みで臨んで欲しい」という要望も出されていました。
最後のセッションでは、DBIC副代表の西野弘から、「DBICソーシャルイノベーションプロジェクト」として進めている障がい者雇用促進のためのデジタルスキル・トレーニングプラットフォーム構想についての説明がありました。現在、DBIC内に企画委員会を設立し、10社17人の参加を得て、プロジェクトの推進にあたっているとのことでした。
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