当プログラムでは、各参加者が自社の解決すべき課題を設定し、その課題をピッチングイベント等で発信することにより、趣旨に賛同するパートナーを探しイノベーションを創出することを狙います。まずは6月18日(月)と6月25日(月)の2回にわたり課題設定の考え方を学びます。 通常はスタートアップ企業が受けるワークショップを企業の社員が受け、アイデア発想に不可欠な課題を深堀りしていくことが特徴的なアプローチです。ワークショップを開催するのは多数のスタートアップ企業を輩出する「AIRmaker」。プログラム参加者は自社のプロブレムステートメントのファーストドラフトを持ち寄ってワークショップに臨みました。 中央がKwai Seng Lee氏 講師はマネージングディレクターのKwai Seng Lee氏と、プログラムマネージャーのTeodora Georgieva氏。参加者がプロブレムステートメントを読み上げると、お2人からにこやかながらも率直な指摘が飛び、参加者の顔に真剣さが増します。 Teodora Georgieva氏 続いてTeodora Georgieva氏からスタートアップ企業との接し方や、開示が必要な情報などの具体的なレクチャーがありました。シンガポールも数年前と状況が変わっており、スタートアップ企業は売り手市場です。多くのアクセラレーターやインキュベーターが増えた結果、企業側から積極的にアプローチしないとスタートアップ企業が集まらない状況になっています。 午後にはスタートアップ企業が集まるOne-North地区に移動し、アーリーステージのスタートアップ企業への投資を手がける「IncuVest」のマネージングディレクターRonnie Wee氏からお話を伺いました。6つのスタートアップ企業のExitに成功している企業ですが、やはりそれは数百のスタートアップ企業へ投資をした成果です。スタートアップ企業と会うときは、まずは経営者の人柄を見て、その次にソリューションを見る、といった具体的なアドバイスを頂きました。 Ronnie Wee氏 これから各社のプロブレムステートメントをブラッシュアップし、7月にスタートアップ企業に向けたピッチイベントで発信する予定です。各社のプロブレムステートメントがどのように設定されるのか、当ブログで公開する予定ですのでご期待ください。 また最近は個々の参加者に対しても、スタートアップ企業からミーティングのお誘いや、SMUからパートナー企業の紹介が来て、具体的なディスカッションが始まっております。このスピード感こそがシンガポールイノベーションエコシステムの力なのでしょう。
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