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【横塚裕志コラム】10年に一度のあなたの会社を変革するビッグチャンス

DBIC代表の横塚裕志です。結果的に、コロナ禍で時計の針は10年先に進みました。多くの企業で通勤を取りやめることができ、顧客への訪問もオンラインで失礼ではない時代が来てしまいました。

これは、またとないビッグチャンス。元へは戻ることをせずに新しい時代のビジネスに大きく変革する波に乗っていきたい。

会社を変革するときには、大義が必要です。会社が短期的でも順調だと変革の動機が発生しません。売り上げ拡大のスローガンでは、変革の余地がありません。故に、DX担当の多くの方が変革のためのテーマがなくて困っていたようです。結果、細かいレベルの「デジタル案件」のシステム開発に注力していたという傾向があるように見えます。

しかし、今、コロナ禍で多くの会社が厳しい状況に追い込まれているけれども、それを逆手に取って会社を変革してしまう大きな機会と捉えることができます。

その大義は、今回のようにパンデミックや洪水などの自然災害が想定されないレベルで発生したときに備えて、サステナビリティ(業務継続性)を高めるビジネスに変革すること、加えて、世界のビジネスがデジタルによって大きくゲーム自体を変えてきている中、20世紀のままのゲームスタイルでは対抗できないという危機感です。

その変革テーマが大きく二つあると考えています。

  1. 人事制度を根本的に変革することで、会社の文化や組織風土を変革する
  2. ビジネスモデルを、人と人とが接触しない新しいモデルに変革する

その概要を以下に述べます。

1. 人事制度を根本的に変革することで、会社の文化や組織風土を変革する

オフィスに通勤しないテレワークのなかで、「9時にはログインすることをルール化すべき」とか、「さぼっているかどうかをどのように評価するのか」といった議論が起きているようです。しかし、テレワークという業務形態は、時間での管理ではなく、ジョブ型の雇用に基づくタスクマネジメントをベースにするものであり、日本独特の時間管理という概念は使えません。したがって、テレワークを実現するためには、全面的に新しい雇用、働き方、評価制度へ全体セットで変革するしかありません。それが、世界の標準でありゲームなのです。例えば、どのような変革かというと以下のような内容です。
新卒一括採用・・>通年中途採用、終身型雇用・・>ジョブ型雇用
年功序列評価・・>能力評価、ピラミッド型組織運営・・>個人の能力で運営
(2020年9月8日16時からDBICにて行うイベント「企業変革実践シリーズ(第1回)」で人事制度改革を取り上げます)

2. ビジネスモデルを、人と人とが接触しない新しいモデルに変革する

リテールや営業という仕事などが典型ですが、お客様が接触を求めないので、デジタル技術などを駆使して、接触しない新しいモデルにシフトすることが競争力の大きな源になります。オンライン会議で体験したように、デジタルに変えた方が新しい魅力も生まれるので、従来型の仕事を単にオンラインにするのではなく、デジタル技術による価値創造も加えて魅力ある営業に仕立てることが必要だし、そこが世界の競争になっています。コロナ前に戻ればいいと高をくくっているとまた世界に後れをとることになるのです。課題は明確だから日本企業にとって大いにチャンスであると考えています。
「10年に一度の変革チャンス」、ぜひ挑戦していただきたい。

著者紹介

横塚 裕志 Yokotsuka Hiroshi
一橋大学卒業。1973年、東京海上火災保険入社。2007年に東京海上日動火災保険の常務取締役に就任、2009年に東京海上日動システムズ株式会社代表取締役社長就任。2014年より特定非営利活動法人CeFIL理事長となり、2016年にデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)を設立、以降代表を務める。DBICでは日本を代表するメンバー企業約30社と共に、DX促進や社会課題の解決に取り組んでいる。
  • 特定非営利活動法人CeFIL 理事長 / DBIC代表
  • 日本疾病予測研究所取締役
  • 富山大学非常勤講師

デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が活動を続ける理由

設立エピソード

2014年、世界で起きていることを肌感覚で確かめるため、半年をかけて世界を回った。そこで感じた危機感を日本企業に正しく伝え、行動を促すための研究会を発足するために奔走。26社の名だたる企業と世界有数の大学と連携し、デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)の立ち上げとともに我々のイノベーションジャーニーが始まった。

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