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【レポート】企業変革実践シリーズ新春特大号:「DBIC発5人のチャレンジャーが明日を語る」

2021年1月20日(水)、DBICでは企業変革実践シリーズの新春特大号として「DBIC発5人のチャレンジャーが明日を語る」をオンラインで開催しました。DBICでの学びを生かして、様々なチャレンジをしているメンバー企業の中から、今回は日本ユニシス、5Kサポート、アイ・アイ・エム、そしてコニカミノルタプラネタリウムの4社5人の方に登場して頂き、社会課題の解決を始めとしたチャレンジの具体的な内容や苦労話、今後の抱負について語って頂きました。

最初のプレゼンテーターは日本ユニシスのスマートタウン戦略本部の市原潤さんと岡田浩二さん。同社は2019年2月から長野県および長野県立大学と「地域共創ラボ」の活動で提携し、同年5月に設立した「長野ITコラボレーションプラットフォーム」には理事企業として参画。同年9月には産官学連携の取り組みとして「信州ITバレー構想」のキックオフにも参加し、持続可能なエコシステム創出という活動を展開しているとのこと。2020年11月からは地域と都市部の民間事業者16社20人が連携して、「イノベーション人材の発掘」と「共創による事業創出」を目指すプロジェクトを展開中で、ここではDBICの渋谷健ディレクターの協力も仰ぎながらビジョン・ミッション・バリューを言語化し生活者起点での課題解決を目指す取り組みにチャレンジしているそうです。今年3月中旬には成果発表会を行う予定とのこと。地域企業は自社単独では解決できない多くの課題を抱えており、大手企業との事業共創の可能性を模索していることからDBICのメンバー企業にも参加を呼び掛けていました。

2番目のプレゼンテーターは、5Kサポート社長兼CEOの中野吉雅さん。中野さんには2019年4月に設立した同社の事業内容について具体的な説明をして頂きました。同社は栗田工業時代に社長直轄のIT戦略室を立ち上げた中野さんがスタートさせた社内ベンチャーをベースにしたもので、栗田工業で培った「計測、監視、解析、管理、可視化」の5つのKによるITサービス事業を展開中。なかでも様々な課題を抱える飲食業の「人の改善」をテーマにコミュニケーション力の向上や社内教育の習慣化を促すITシステムを提供しているとのこと。出・退勤時にスマホを使った簡単なアクションをしてもらうことで、業務スキルの向上やチーム力をアップさせられる仕組みを提供しているそうです。現在、コロナ禍の中、注目を集めている有効塩素200ppmの次亜塩素酸水の除菌剤も急遽販売、さらに今後は魚眼レンズを使った画像解析カメラとAIの活用により飲食店などの現場で何が起こっているのを一目で把握できる監視・解析ツールの提供も計画中だそうです。

3社目は、セイコーソリューションズグループのアイ・アイ・エムLUiNa(ルイナ)本部ソリューション部部長の熊本真子さん。同社が手掛けるLUiNaは、顧客が保有している時系列データを預かり、そのデータをもとに異常検知・予測を提供するAI型予兆予測サービス。今回は、サービス内容とともに東北電気保安協会の具体的な導入事例を紹介して頂きました。同社はIT性能管理・分析で32年のノウハウを培った技術屋集団で、IT性能管理ソリューションは国内で800サイト強の導入実績を保有。ただし、それまでの閾値監視システムでは問題のない機器も一律で検知するためアラートに振り回されてしまうといった顧客の悩みが寄せられていたそうで、LUiNaはこれを解決するものとして開発、現在、多くの実績を積み上げているとのことです。今後は、デザインシンキングなどDBICでの活動で学んだことを生かし、新しく寿命予測のサービス開発にもチャレンジしていきたいという意気込みをみせていました。

最後は、コニカミノルタプラネタリウム社長兼CEOの古瀬弘康さん。日本で初めてプラネタリウムが設置されたのは1937年。それから20年後の1957年に国産初のプラネタリウムを完成させたのがコニカミノルタで、以来、同社は世界でも数少ないプラネタリウムメーカーとして機器の高機能化・高性能化を追求しているそうです。現在では東京の池袋、押上、有楽町の直営館、それに福岡のオペレーション4館で年間100万人以上の観客を動員しており、これは日本全国に約350館あるプラネタリウム館の総動員数の12%に相当する実績。写実的でリアルタイムシミュレーションの美しい星空の映像を提供し、観客を魅了。1500円以上と他の館に比べて高いチケット代にも関わらず人気を博しているとのこと。昨年はJ-WAVEと共同で有楽町のプラネタリウムを使った音楽ライブ配信を行い、延べ25万人の視聴実績を得たそうです。今後は、「コネクテッド・ドームビジネス戦略」というプラネタリウム事業のDXで、全国のプラネタリウム館とネットで繋いだコンテンツ配信サービスを展開、社会課題の解決を目指しているそうです。1館で最大300人程度の観客規模でもネットで繋げればアリーナクラスの観客動員も実現可能なことから、現在、問い合わせが殺到しているようです。

「DBIC発のチャレンジャーが明日を語る」は今回が初の試みでしたが、今後も機会を捉えて、多くのチャレンジャーの声を発信していきたいと考えていますので、ご期待下さい。

【スピーカーのご紹介】

・5Kサポート株式会社 代表取締役社長兼CEO 中野吉雅氏

1978年 栗田工業入社
2016年 栗田工業株式会社執行役員IT戦略室長
執行役員になってからは会社のビジネスモデル変革の為、IT戦略を企画立案し経営 戦略の見直しに深く関わる。
2019年4月、栗田工業をスピンアウトし、 IoTを活かし現場の課題解決をサポートす る5Kサポート株式会社を設立した。

・日本ユニシス株式会社 スマートタウン戦略本部 市原潤氏

1980年千葉県生まれ。大学卒業後、大手通信会社・広告会社の新規事業/プロジェクト推進担当として10年間従事した後、ベンチャー企業の地域プロデューサーとして、6次産業化商品開発、都道府県アンテナショップの企画運営、大手鉄道会社の農業参入支援、飲食店経営等を経て、2019年2月より現職。
生活者ファーストの共感型社会を目指すスマートタウンの取り組みとして、長野県で の産官学金による事業共創に挑戦中。

・日本ユニシス株式会社 スマートタウン戦略本部 岡田浩二氏

1999年、日本ユニシスグループ会社入社。信託銀行向けのシステム開発・保守のリーダーとして約9年間従事。以降、銀行・生命保険などの金融機関向けのシステム開発に携わる。
2018年に、社内公募の事業創出基礎研修に参加し、同年12月DBICイノベーターズ・マインド・ブートキャンプに参加。
2019年GCAP(イノベーターズ・マインド・ブートキャップ卒業生コミュニティ)の事 務局を担当。
2020年4月より現所属に異動が叶い、同チームの市原氏と共に長野県での産官学金に よる事業共創に挑戦中。

・コニカミノルタプラネタリウム株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 古瀬弘康氏
 コニカミノルタ株式会社 映像ソリューション事業部 事業部長

1990年 NKK日本鋼管(現JFE)入社。1998-2000年 郵政省通信総合研究所(現NICT) 特別研究員として、JGN(Japan Gigabit Network)の映像伝送実証試験に従事。
2001年 ソニー株式会社に入社、2010年より米国市場の4Kデジタルシネマ技術責任者として米国ソニーに勤務。 
2016年 コニカミノルタに入社、2018年より映像ソリューション事業部長に就任。 (現職)VR事業、高臨場感映像配信等のコニカミノルタにおける映像ソリューション 事業の立ち上げを推進中。
2020年よりプラネタリウム事業DX推進のため、コニカミノルタプラネタリウム株式会 社の代表取締役社長兼CEOに就任。(現職)

・株式会社アイ・アイ・エム LUiNa本部 ソリューション部 部長 熊本真子氏

2002年、株式会社アイ・アイ・エム入社。西日本営業部を経て、2008年、コンサルティング部門の立ち上げに参画し、通信・鉄道・製造・金融・エネルギーなど業種業態問わずITシステムのキャパシティ管理や性能管理を中心としたIT運用効率化のコンサルティングに従事。
2017年、セイコーソリューションズ株式会社の傘下に入ったことを切欠にDBICのデザ インシンキングやDX勉強会に参加。
2019年、デザインシンキングを結集し、AI予兆検知サービス「LUiNa(ルイナ)」を リリース。
IT×AIだけでなくIoT×AIにおいても予兆検知によるスマート保守の実現で専門技術 者不足の解消と働き方改革に貢献。
現在、本取組みが国のプロジェクトにも繋がり、新たな保守の在り方の一つとして注 目されている。

以上

デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が活動を続ける理由

設立エピソード

2014年、世界で起きていることを肌感覚で確かめるため、半年をかけて世界を回った。そこで感じた危機感を日本企業に正しく伝え、行動を促すための研究会を発足するために奔走。26社の名だたる企業と世界有数の大学と連携し、デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)の立ち上げとともに我々のイノベーションジャーニーが始まった。

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