2023年11月7日(火)、企業変革実践シリーズ第30回「実践するDX~ コロナ禍の長崎空港での挑戦~」を開催しました。 今回のゲストはANAのCIOとして、また長崎空港ビルディングの社長として活躍されてきた幸重孝典氏。 前半は幸重氏の長崎空港ビルディングでの変革の実践ストーリーの具体的な事例紹介を、後半はUNLOCK QUEST修了者とのトークセッションをお届けしています。 当日の様子は、以下の動画をご覧ください。
変革の実践ストーリーでは、幸重氏が長崎空港ビルディングの社長に就任した直後、新型コロナウィルスによる大きな打撃を受けたところから話が始まりました。 しかし、このピンチをチャンスと捉え、「社員満足度を向上させる!」を第一に変革に踏み出していきます。 社長自身が社員の声を聞く「ダイレクトトーク」を通じて「ヒト・モノ」の問題を解消し、徹底したムダの排除により「構造」の変革を推進。 厳しい経営状況の中だからこそ人的投資を重視し、生産性向上につながる会議の削減や権限譲渡、デジタルツールの浸透などに取組み、年間公休日数や賃金の増加も実現。 結果としてコロナ前を上回る営業利益率を達成しています。 その成功の秘訣は、トップがルールチェンジにコミットしたこと、社員一人ひとりのDNAが変わり始めたこと、そして小さな成功体験の積み重ねを社員が実感できたこと、とのことでした。
後半は、2022年度下期のUNLOCK QUEST修了者であり、変革に自らも取り組み続けている電通デジタル 野中氏とジャムコ 東原氏が加わってのトークセッション。 お二人が直面している変革に向けた"リアル"な課題を踏まえながら、幸重氏の長崎空港のケースを基に、これから求められるアクションを踏み込んで探究していきました。 ここでもやはり焦点があったったのはトップとしての変革へのコミットメント。 とくにトップが仲間である従業員を信じることの重要性が強く浮かび上がってきていました。
終了後、リアル会場である恵比寿での会場参加者と登壇者との交流の時間には、幸重氏と一緒に変革に携わった長崎空港ビルディングの社員二人からもお話を伺うことができました。 幸重氏の変革の意思を引き継ぎ、さらに良くしていくという熱い想いをじかに感じることができたのは、リアルならではの価値です。 人の内面から変革していくこと、そして行動していくことがどれほど重要なのかを改めて思い知る貴重な時間となりました。
(文責:DBICコミュニケーター 片山 倫太郎)
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