【レポート】第8回「トランスパーソナルへの誘い」イベント

第8回「トランスパーソナルへの誘い」イベント 〜Presented by UNLOCKed members〜

2024年4月19日(金)、UNLOCK QUESTの修了生による自発的な試み「トランスパーソナルへの誘い」の第8回目を開催しました。
本イベントは、より多くのDBIC加盟企業の社員の皆様へ、マインドセットの醸成・意識の変容の一歩目となるトランスパーソナルやUNLOCK QUESTへの興味関心を高めることを目的としつつ、参加者同士の意見交換を通じた仲間づくりの場として、2022年度上期UNLOCK QUESTの修了生の有志メンバー5名により自主的に企画しているものです。
今回は新たな試みとして、過去に「トランスパーソナルへの誘い」イベントに参加し、トランスパーソナル短期集中プログラムを修了した有志メンバー2名のリードのもと、企画運営しました。

当日のワークショップの様子は、下記の動画をご覧ください。

「レゴを使って考えるサステナビリティ~多様な視点から捉える未来と自分の姿~」というテーマのもと、レゴや人形、写真、付箋などを使ったワークショップを行いました。参加者は運営メンバーを含め、5社、計20名が参加しました。 ほとんどの方がDBICのイベント初参加でした。
当日は、本イベントの目的説明から始まり、自己紹介を含むアイスブレイクとチェックインを行い、その後、レゴやモデル人形を使ったワークショップ(以下、WSと記載)を開始しました。今回のWSのゴールは「サステナブルな社会で自分は何ができるのか、パーパスを見つけるヒントを得る」と設定しました。このゴールの中で「サステナブルな社会」という言葉について今回は、「誰一人残さず」みんなが活動し続けられる社会とし、全体を通してSDGsの17の目標や社会/経済/自然・資本のような枠組みにとらわれず、「自分はどのように考えるのか」を大切に参加してほしいという想いを込めました。それぞれのワークの狙いと具体的なワーク内容、アウトプットを順にご紹介します。

まずはワーク①として、「サステナビリティやSDGsと聞いたときに"もやもや感じること"」を付箋に書き、全員で共有しました。初対面、且つ広いテーマで意見を出し合うワークだったため、最初は困惑して手が止まっている方やなかなか発言できない方もいましたが、徐々に場の雰囲気も良くなり、和気あいあいとしたワークになりました。「サステナビリティやSDGsに対して感じているもやもや」では、「今の便利さを捨てられない」や「体裁だけの企業のサステナビリティ」など、わかってはいるけど目を背けている現実を表現している方が多く、共有の場では「確かに」など共感や気づきを得た反応が多くありました。

サステナビリティに関する簡単なインプットの後、ワーク②として「ワーク①のような"もやもや"を抱えたまま2050年にさしかかったとき、どのような結果になっているか」をレゴや人形等を使用して表現しました。ここまでのワークを通して、「サステナブルな社会」において残される一人がもし自分だったらと、参加者に「サステナブル」という言葉をより自分事化してもらいました。アウトプットでは最初のワークで共有した内容からさらに状況が悪化した社会がより具体的にイメージができるものとなりました。また、数名のチームで共有しあう場では「分断」や「格差」といった一人ひとりが孤立してしまうようなキーワードが多くなりました。

そしてワーク③として、「自分が考える『サステナブルな社会』について、本当はどのような社会でありたいか」を表現しました。このワークでは、表現するだけでなく共有することに多くの時間を割くことで、多様な視点から見る「サステナブルな社会」を知ること、そしてそれぞれが根底で大事に思っていることに気づいてもらいました。そのため、数名のチームでの共有のあと、代表者から参加者全体に共有の場を持ちました。全体共有の場では、代表者がチームメンバーの表現した社会を自分の言葉に置き換えて共有し、全員にとって多くの気づきと深い学びを得ることができる場になりました。最初は不安や少し疑問が残るような顔をしている方が多かったですが、全体共有が終わった後には参加者全員晴れやかな顔になり、「サステナブルな社会」に対する認識の発散と、「自分は根底で何を大切にしているのか」という内面の整理が達成されました。

最後にチェックアウトとして、今回のWS全体を通した感想と「ワーク③で描いた社会に向けて自分はどうありたいですか」という問いを参加者に投げかけました。このチェックアウトの際に参加者から大変ポジティブなコメントをいただきましたので、一部ご紹介します。

コメント

  • これまでサステナビリティに対して「学び」で終わってしまう自分に落ち込んでいたが、対話的な学びから次の一歩のきっかけになった。
  • 職場や家に持ち帰ってこの活動を広げることが、「サステナブルな社会」に貢献する一歩だと感じた。
  • 一つのテーマをとっても、他の参加者は違った考えがあり、自分の視点を変える気づきになった。
  • これまで自分の興味がある情報だけを見るようにフィルターをかけていたことに気づいた。
  • サステナビリティやSDGsについて、文字の情報を得る機会は多いがこのワークショップのように三次元で表現し、共有しあえるということが新鮮だった。
  • 子どもの方が様々な教育などを受けてサステナブルに対する意識が高いことを課題に感じていたので、今回のワークショップを通じてより一層大人がサステナビリティに対して胸を張れるように勉強したいと思った。

またイベント後の懇親会では、ワークショップの振り返りやお互いの仕事紹介等の話で盛り上がり、とても楽しい時間となりました。

今回の新たな試みは、UNLOCK QUESTの修了生による有志活動が持続的に広がりをみせる、まさにサステナビリティを体現している取組みになったと感じています。本レポートの最後に、今回初めて企画運営に挑戦した運営メンバー2名の感想を記載いたします。

感想

富士通株式会社 川波 明日翔
まず、最初にSDGsに関するもやもやを吐き出していただいた時点で、夫婦別姓やそもそも子どもの方がサステナ意識が高いことにもやもやするなどといった発言があり、自分にはない視点なのでびっくりしました。その後のレゴを使ったワークでも、ありのままを受け入れてどうするかと考えている方や、新しい技術を使ってサステナビリティを実現できると考えている方など様々な方がいて、主催者ながら大変勉強になりました。多様な意見・表現の中で、今まで自身が持っていなかった様々な視点を得ることが出来ました!ぜひ、このようなワークを様々な方に経験していただきたいと感じました。

富士通株式会社 内山 穂南
最初に今回のWSのテーマを「サステナビリティ」に設定しようという会話をしたとき、「サステナビリティ」という言葉を言語化できず、なんとなくGHG排出量削減など環境の持続可能性に関するキーワードが頭の中に思いついていました。しかし、自分の言葉に言い換えようとたくさん調べ、考えてその解像度をあげていくうちに、「サステナビリティ」はもっと多様な視点から見て、組み合わさることで新たな長期的な視点が一人ひとりの中に生まれてくるものなのではないかと感じました。この想いや考えを伝える手段としてワークに落としていくことは難しかったですが、当日は当初想像していた以上にたくさんの意見や考え、表現が参加者のみなさんから出てきて、私自身にとっても大変勉強になる時間となりました。参加者してくださった皆さんにとって少しでも新しい気づきや自分を見つめ直すきっかけつくりに貢献できていたら嬉しいです。今回は貴重な機会をいただきありがとうございました。

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今後もこうした仲間同士のつながりを持ち続けられるコミュニティとしての運営は勿論、トランスパーソナル短期集中プログラムやUNLOCK修了メンバー有志によるWSも定期的に企画運営していきます。ご興味ある方や、テーマや日時についてのご質問がある方は是非、DBIC事務局へお問い合わせをお待ちしています。

(文責:富士通株式会社 内山穂南)

第8回「トランスパーソナルへの誘い」イベント運営メンバー

  • トランスパーソナル短期集中プログラム修了者
  • 富士通株式会社 川波 明日翔
  • 富士通株式会社 内山 穂南(レポート執筆者)

サポートメンバー

  • 2022年度上期 UNLOCK QUEST修了者
  • 株式会社リンクレア 部田 祐介
  • 富士通株式会社 桑岡 翔吾
  • 東京海上日動システムズ株式会社 加藤 時人
  • DBIC 木村 有沙
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