【シンガポールレポート】マレーシア事前研修

多国籍民族が集まるマレーシアの大学キャンパス内 マレーシアは東南アジアの中心部に位置し、公用語はマレー語・英語・中国語で、英語能力指数ではシンガポールとフィリピンに次いでアジア第3位に位置しています。(日本はアジア11位) 街中でも一般的に英語が通用し、物価が安いこともあり語学留学先として高い人気を誇っています。また豊富な天然資源を活かして経済発展を続けており、2020年度までに先進国入り(1人あたりGDP:15,000ドル)を目指しています。今回はマレーシアの首都クアラルンプールにあるAsia Pacific University of Technology & Innovation(以下APU)を研修先として選定しました。 APUキャンパス APUは首都クアラルンプールから南に約15kmの場所に位置し、ITに強みを持つマレーシアトップクラスの私立大学です。留学生の比率は6割を超え、130を超える国々から生徒が集まっています。マレーシアの大学に入学するためにはIELTSと呼ばれる英語検定で一定のスコアを取得する必要があり、事前に語学研修を受けてから大学に編入することが一般的になっています。このAPUでも専属の語学学校があり、今回はその語学研修トレーニングに参加しています。この語学学校には常時100~200名前後の生徒が在籍し、施設や住居が充実しているため、日本企業の語学研修にも利用されています。 多国籍の生徒が集まる教室の様子 授業内容は一般的な講義だけではなく、グループワークやプレゼンテーション練習、そしてオンライントレーニングなど多岐に渡ります。主にAPUへの編入を目指す20歳前後の学生が中心ですが、マレーシアはもちろん、サウジアラビアやイエメンなどの中東各国、アフガニスタンやカンボジア、中国、韓国、そして日本など、アジアの各国から生徒が集まっています。 Effective Presentation Skills 授業の様子 日本の学校と異なる点はグループディスカッションやプレゼンテーションなどのアクティブラーニングが授業の中心であることです。例えばライティングやスピーキングの授業では、授業の内容を理解した上で自分で考えて自分の言葉で発信することが求められます。こういった授業では決まった正解はなく、いかに自分の意見を表現できるかが評価されます。このようなコミュニケーションを軸にした訓練を学生時代から繰り返し学んでいる生徒たちは、就職後も即戦力として活躍していきます。 Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz マレーシア最大のモスク 通称「ブルーモスク」 またマレーシアの特徴としてイスラム教が国教であり、イスラム文化が根付いている点が挙げられます。イスラム教徒は1日に5回のお祈りを欠かさず、金曜日のお昼にはモスクに行って礼拝をおこないます。大学にも礼拝のための設備があり、金曜日の昼休み時間が長く取られているといった配慮がされています。またちょうど今年は5月がラマダンの時期にあたり、日が昇っている時間帯は飲食が禁止されています。イスラム教徒以外はそのしきたりに従う必要はありませんが、相手の文化を理解・尊重し、ランチに誘わない、ペットボトルはカバンの外に出さない、などの配慮をすることが重要になります。 Endah Promenade Residence 住居は大学指定レジデンスの1つであるEndah Promenadeというコンドミニアムです。多くのスタートアップ企業が集まるスリ・ペタリンという地区に近く、クアラルンプール郊外でありながらも周辺にショッピングモールやレストランが立ち並ぶ便利な場所にあります。プログラム参加メンバーは語学学校に通いながらも、大学や付近のコワーキングスペース「Sandbox」でディスカッションを繰り返し、プロブレムステートメントを検討しています。 コワーキングスペース「Sandbox」 5月後半にはマレーシアのイノベーション環境を学ぶためのアクティビティや、APUの教授陣からブロックチェーンなどのデジタル技術を学ぶ追加プログラムを予定しております。その模様は改めてレポートします。

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